お雛様のせいではないと思う

今日は上巳の節句=ひな祭りですね。
関西方面ではお内裏様が向かって右・お雛様は左だけど関東方面では逆だとか、飾る木花も桃、橘、柳、桜、菜の花など地域によっても多少の違いはあれど、ともかく『女の子のお祭り』であるのは共通だと思います。

だからだよね。
「既定の期日までに片付けないと嫁に行き遅れる」って言われるやつ。

今どきこんな発言は色んなモノに引っかかりそうなので、よもや真剣に言う人も真に受ける人もおられぬとは思いますが、ザ・昭和みたいな我が家では割と途中まで本気で語られていて、4月3日になると祖母と母と私と妹でいそいそとお雛様たちを箱に戻しておりました。
ちなみに、この一ヶ月間飾るっていうのも地域差があるようで、早いところだと三日間くらいでしまっちゃうとか。
せっかく飾ったんだからもう少し飾っておけば?という問いに対して「行き遅れるからダメ」という返答をもらった話もチラホラ見受けられますから、やはり以前はどこでもそんな感じだったんでしょう。

で、それを踏まえての本日のタイトルです。

そうなのよねー。
ザ・昭和風に言うと私は行き遅れというやつだったのよねー。

というかそもそも結婚する気がなかったんだから、そりゃそうなるわなという身も蓋もない話なのですが、ザ・昭和な祖母や母は私が行かず後家(←この言葉も死語ですわね)になるのではないかと一時期はかなりヤキモキしていた模様。
やたらと見合い話やどこそこのご子息が云々という話題を日常会話にブチ込んで来て、時々茶の間の空気が不穏になることもありました。

で、そういう時に溜息交じりに言うわけです。
「やっぱりお雛様をしまうのが遅かったせいかしら…」

違うよ!!!!!
お雛様はなんにも悪くない!!!!!(当たり前だ)

私のアレコレが色々とアレコレで男子諸君の伴侶候補になれないのと、私自身がおひとり様ルートを楽しんでいたからだよ!(もっと言うと、おひとり様っていうか新選組という過去の方々にベクトルが1000%向いていたせいだよ・笑)(今頭の中のBGMはカルロス・トシキのオメガトライブ)

私が子供の頃はまめまめしく片付けていたお雛様も、私が成人する頃にはだんだんとルーズになり「せっかく出したんだからもうちょい飾っとこ」「次の日曜日にでも片付けるか」みたいになっていたのですよな。人間なんてそんなもんだ。
でも断じて違うよ。お雛様のせいじゃないからね。
私は我が家のお雛様が結構気に入っているのです。

しまうのはルーズになったけれど、それでも行き遅れ感バッチリの私がまさかの結婚をするまでは毎年飾っていたのですが、祖母も母もいなくなり妹も私も家を出てしまったので、もう長らくザ・昭和のボロボロの箱に入ったままになっておりますから、来年こそは出してあげようかなと思います。

4月からは故郷暮らしになりますので。

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